拍手ログ 11


   ラジオ・DE・クラッピング  ―― Relay ――



蒼伊:ラジオ・DE・クラッピング、第三回のメインパーソナリティーはオレこと高校数学教師の神剣蒼伊(かばやあおい)です!!
析羅:よほどキャラのネタがなかったんだな、管理人。
 キャラのネタがない分、質問祭りです。
析羅:(要は拍手のネタそのものも皆無なわけか……)
蒼伊:今回の質問は拍手メッセージからやってきた質問です!
析羅:おや珍しい。
蒼伊:それではR.N.『義お兄ちゃんにギュッとされる』さんから
析羅:風野(かぜの)妹か。
蒼伊:即行でバラすな、てか風野妹ってどちら様だよ。
    何々?『析羅(さくら)さんは所によりブラコンらしいですが、どの辺りですか?』
    ………え?お前そうだっけ。
析羅:『閑話の白夜』リレー小説の登場人物紹介見てみろ、ちゃんと文で書いてあるぞ。
 とりあえず紹介文を見てみる
蒼伊:あらホント…じゃねーよ!
    『ブラコン』って事は兄であるオレにもそれが働いてるってことじゃねーか!!
    なのに本編では容赦ナシに蹴り食らわしてるって何処に愛情があるってんだよ!!?
析羅:愛情と憎悪は裏表らしいぞ蒼伊(棒読み)
蒼伊:感情の欠片も篭もってない棒読みはやめろ!悲しくなるから!!
 あの、そろそろ質問の回答のほうを……
析羅:そうだな…『ブラコン』と言うニュアンスよりも『教育パパ』って言う方が合ってるかもしれない。
蒼伊:? どういうことだ。
析羅:志爛(しらん)が生まれた1週間後ぐらいに母が事故で死にました。
    その当時俺は6歳、蒼伊は18歳ぐらいかと思われる。
蒼伊:そうだな。
析羅:そこで一度俺達家族のメンバー(特に人格面)に着目して欲しい。
蒼伊:………?
析羅:まともな奴、現状の所いないだろう?
蒼伊:ヒドッ!
    オレ達家族の存在全否定する気か!?
析羅:全否定する気はないが、否定はする。
蒼伊:容赦ないな!
析羅:で、話を戻すが。
    当時の師父はともかく、他の奴に育てられたらもう後の祭りだ。
    そういう理由で俺は志爛の子守役を買って出た。
蒼伊:でんでん太鼓とかあやす用の道具は古臭かったけど なぼぅ!!(析羅の右ストレートが直撃)
析羅:これ以上イレギュラーな奴は増えて欲しくないから、良い事をしたら褒める、悪い事をしたら叱ると言う至極単純な教育法だったが…
    まともな奴にするべくこっちも必死だったよ。
蒼伊:でも結果ありとあらゆるものに砂糖ぶっ掛けて食べる末恐ろしい甘党になったわけだが。
析羅:その辺はお前と大差ないから諦めるわ、辛党。
 次の質問へ向かってってください。
析羅:んじゃR.N.『狼男とは親戚、霊媒体質は個性です★』さんから……もう管理人のネーミングセンスにツッコミ入れるのはやめとこう…。
    『蒼伊さんは教師らしいのですが、ぶっちゃけた話ちゃんと仕事やってるんですか?』
    つー訳で答えろ。
蒼伊:ソレが人にもの聞く態度か!?
    ちゃんと仕事やってるよ、コレでも生徒の間で好評なんだぞオレ!!
析羅:顔だけな。
蒼伊:失礼な!授業の方でも好評だっつの!!
    ……あれ?てことは一応お前顔は『美形』で通用する事認めてるんだ?
析羅:西○ぐらいには見ておいてやるよ。
蒼伊:…随分と微妙なイケメン芸人指名したなお前。
    この時期ならせめてチュー○リア○の徳○さんとかさー。
析羅:んじゃディ○ン・マ○ケ○よろしくな○ぎ○ってことで。
蒼伊:R‐1王者!?
 最後の質問へ
蒼伊:R.N.『作り笑顔はやりすぎにご注意を』さんから、
    『世間にはポ○モ○って言うのがあるみたいですね。あまり詳しく知らないのですが、その中に「こせい」と「せいかく」があるそうじゃないですか。 そこでメンバーの皆さんをその2つで例えたら何となく面白そうですよね、やってみてください。』
    わかりました『作り笑顔はやりすぎにご注意を』さん、試しに思いつくキャラクターをひたすらその2つで例えてみました!
    オレ達兄弟にはさっぱりですので、スタッフの方、適当にテロップよろしく!!
析羅:(コレ音声だけだったら伝わらないよな)


 析羅=せいかく:まじめ(何でも食べれる)
      こせい  :ちのけがおおい(こうげきが上がり易い)

 水寿=せいかく:ずぶとい(酸っぱいのが好きで辛いのがダメ)
      こせい  :ぬけめがない(とくこうが上がり易い)

 紋火=せいかく:てれや(何でも食べれる)
      こせい  :ものおとにびんかん(すばやさが上がり易い)

 信  =せいかく:ようき(甘いのが好きで渋いのがダメ)
      こせい  :いねむりがおおい(HPが上がり易い)

 彪音=せいかく:うっかりや(渋いのが好きで苦いのがダメ)
      こせい  :きがつよい(とくぼうが上がり易い)

 悧瓏=せいかく:おだやか(苦いのが好きで辛いのがダメ)
      こせい  :まけんきがつよい(とくぼうが上がり易い)

 蒼伊=せいかく:やんちゃ(辛いのが好きで苦いのがダメ)
      こせい  :うたれづよい(ぼうぎょが上がり易い)

 志爛=せいかく:むじゃき(甘いのが好きで苦いのがダメ)
      こせい  :こうきしんがつよい(とくこうが上がり易い)


蒼伊:とまぁ、こんな感じでまとめてみました。
    ()書きのは実際そのゲームの特徴だってさ。
    基本響きで決定、オレと志爛だけ味の好み(好きなのだけ)で決めてます。
析羅:長いな……。
蒼伊:まぁ初めてのメインパーソナリティでコンだけ質問出せるって奇跡だよな。
析羅:ソレを言ったらいけないぞ。
    見ろ、お前の余計な一言が原因でガラス越しで紋火(あやか)と信(まこと)が暗いオーラ出して隅っこにしゃがみ込んでる。
蒼伊:!!?
析羅:あの二人、いざ本気でキレたら俺でも止められるかどうか判らんからな―――…。
    俺のよりも酷い結果が待ってると想定する事をお勧めする。
蒼伊:え!?
    ちょっ 析羅、ソレ冗談だよな!!
析羅:ラジオ・DE・クラッピング今回の分はコレにて終了させていただきます。
    質問・要望・もしくはゲスト出演許可等があればどうぞメッセージに添えつけてお送り下さい。
    トップに配置されてるメールフォームからも送信は可能です。
蒼伊:ちょっと、シカトしないで!
    何が起きるの!?ねぇ、ちょっと…
    析羅ってば――――――――――!!?




   ラジオ・DE・クラッピング  ―― Relay ――



彪音:第四回始まり始まりー!!
析羅:前のヤツ書いたの何時だったっけ?
紋火:月は経ってるな。
彪音:第四回メインパーソナリティーは、予告どおりアタイこと白冷彪音(はくりょうあやね)です!
析羅:覚えてる奴いるのか?
紋火:『少年の罰当たり』データ消しちまったし、リレーにゃ1回も登場してないしなー。

 しばらくお待ちください

彪音:早速おはがきの方に入ろうと思います、ペンネーム『BASH・WATERMELON』さんより、
   『析羅達って一応思春期に入りますよね? エロ本の一冊とか持ってたりするんですか?』だとよ。
   さっさと答えな。
志爛:とても答えられるような状態に見えないんですけど…。
 析羅と紋火、血塗れで倒れている
彪音:じゃぁ蒼伊さん、実際に調べてきてー。
蒼伊:…………い、いいのか?
彪音:メインパーソナリティーの命令、さっさと行け。
蒼伊:…ハイ。

 一時間経過。

蒼伊:調べたけどなかったよ。
   析羅の部屋には予想通りに武術関係の本(ソレも図書館からの借り物)、
   紋火は主に株関係と心理学、水寿は参考書に経済、信は動物関係と…何でかオカルトっぽい本もあった。
彪音:何だ、つまんねーの。
   今回のラジクラ(何時決まったそんな略)いかがでしたか?
   各キャラの質問のほか、こんなことやって下さいのようなネタお待ちしてますので是非メッセージをお願いします!!
   それでは、また次回―――!


 医務室

析羅:……ぶっちゃけた話、俺達何の意味があったんだ?
紋火:多分、やられ役の一言に尽きるんだと思う…。




ふと思いついた早い正月ネタin神剣家

 総合武術神剣道場。
 常に閑古鳥が鳴いていそうな寒々しい道場の脇に立てられた本宅・その食卓には簡素ながらに豪勢な印象のある御節料理が並んでいた。
「新年明けましておめでとう御座います」
『おめでとう御座います』
「本年もまたどうぞ宜しくお願いします」
『宜しくお願いします』
 若干中学生ながら神剣家の大黒柱を担う析羅の声に続いて他のメンバーが挨拶を返す。
「……と、堅苦しい挨拶を済ませたわけで。」
 長男・蒼伊、父・市射、祖父・麹がジッと析羅の方を見る。
 析羅は黙々と中央に置いた鏡餅を7等分に切っていた。ソレを楽しみとばかりに三男・志爛と神候補の真久利は眺めている。
 析羅は三人の熱い視線に気が付いたのか、目を細め、三人を見やる。
 ソレと同時に、三人は土下座して
『お年玉の方をお願いいたします』
「あぁ、それなら今支度した。 煮るなり焼くなり好きにしろ。」
 そう言って析羅は、自分が切った鏡餅を指差す。
 文字通り、煮るなり焼くなりできるものだが
「違う、それはお年玉であってお年玉ではないんだ!」
「お年玉ではないか。」
「そうだけど、オレ達が欲しいのはあくまで一般的な、お金の方のお年玉であって……っ。」
「お金のお年玉なんてお年玉じゃないですよ、こっちでしょう?本物は。」
 そう言って志爛は火鉢で温めている自分の餅を指差した。
「お前確実に騙されてるって。 頼む、一生のお願いだ析羅、お年玉を…お金の方のお年玉を………!!」
「…………。」
 無表情に近い析羅の顔に、明らかな怒気が含まれる。
 それは周囲に纏われたオーラにも滲み出ており、彼が怒っていると言う事はこの場にいる誰もが理解できた。
「そうか、そんなにソレが大事か?貴様等。」
 析羅の手は己の懐に回され、再びソレが伸びた時には、小さな封筒が三つ現れた。
 『お年玉』と書かれた封筒を、三人に投げ渡す。
 中には福沢諭吉と樋口一葉が一人ずつ入っていた。
「くれてやる、最初で最後の金のお年玉だ。」
「析羅……。」
 蒼伊が彼の名を呼ぶと、析羅はスッと立ち上がり、傍らにあった漆黒の上着を羽織る。
「いくぞ。 志爛、真久利。」
 そう言うと志爛と真久利は黙って立ち上がると、彼の後についていった。
「それでは、行って参ります。 哀れな兄様達。」
 志爛はにっこりと笑って、三人に言う。
「行くって…何処へ? それと、最後の『哀れな』って」
「焼肉屋へ。」
 目的地の名称に、三人は硬直した。

 え?
 焼肉屋?
 析羅が?

「焼肉屋ぁ―――――――――?」
 蒼伊が叫ぶ。
「はい、析羅兄様のバイト先の焼肉屋がリニューアルオープンしまして、その無料ペアチケットをクリスマスに3枚頂いたんです。」
「『お金の方のお年玉』って言わなかったら皆さんも来れたんですけどね。」
 真久利は苦笑する。
 三人は硬直したままだった。
「行くぞ二人とも、まるでダメな男達を置き去りにして焼肉屋へ。 紋火辺りを誘って」
『はーい』
「ちょ、ま、え ゴメ、訂正するから…オレ達も連れてってください」
 析羅様―――!!!

 総合武術神剣道場。
 今年もまた絶叫が絶えない新年でした。